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奈良美智の日々

4月4日 早朝

何も気にせず、つか、会ったこともないような人の言うことや、
別に親身になって言ったようじゃない言葉なんて、受け止める必要はない。
そんな奴らの言葉を真剣に聴くことはない、無視したっていいんだ。

同じ土俵で戦ったわけじゃないのに、よく考えりゃ適当な慰め事。
苦しさを知らない場所から、他人事のようなアドバイス。

そんなことに耳を傾けてちゃ、優し過ぎるぜ。
それより、自分の考えること、描きたいことにフォーカスせよ!

そこに精力を傾けなきゃいかんのだ!
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# by ynfoil | 2015-04-04 06:57 | 日記 | Comments(0)

10年前の今頃の日記 その2

前回の日記の続き。10年前の今頃。

2003年のクリーブランド現代美術館から始まったアメリカ巡回個展。
ICAフィラデルフィア、St.ホセ美術館、St.ルイス現代美術館と続いてった。
その最終地ハワイ、ホノルル現代美術館での展覧会準備の様子が書かれているのだけど、
自分は、ほんとに時代遅れの画家なんだなぁと痛感するような文章だ。

もっと昔に生まれて、モンパルナスでボヘミアンな生活を謳歌して生き果てたりとか想像したら、夢のようで涙が出てくる。
結果的に、現代のアート・ジャングルの中でサバイバルしてる自分が意識される度に虚しくなる。
けれども、自分は懐古主義者でもないし、現実逃避者でもない。つか、そうであってはいかんのだ!
今この世に生きているからには、逃げではなく、自分の生き方を貫き通さなきゃいかんのだ!


  2005/03/24

朝8時起床で、まったく普通人・・・にしては、ちょっと遅いか・・・

9時45分、マイケルが迎えに来てくれて美術館へ。

今日も快晴。
さっそくマスクの展示。
さらに大きめの絵も展示。

ランチは美術館のカフェでHalibutという白身の魚料理。
デザートにチョコプリン。

午後は皿絵の展示。
これも4時には完了。

甘いベトナムコーヒーを飲んで一服してレイにホテルまで送ってもらう・・・が、遠回りして山のてっぺんまで行って見る。
野生のルースターがうろついてるジャングル道路みたいなクネクネ道を登っていくと、ホノルルが一望できる場所へ到着。
ダイヤモンドヘッドも、ちゃ~んとクレーターだってわかるように見えてる。

さて、ホテル近くまで送ってもらい、車を降りて散歩。
ABCストアでビールを買おうとしたら、なんと「成人ですか?」と真顔で聞かれる。
「45歳です・・・」と答えたらレジの姉ちゃんが「Oh~!Sorry~!(笑)」

海の見える部屋でドローイング!といきたいところだけど、ブライアンからもらった薫製のタコをつまみにビール飲んでたらやっぱり眠くなってしまう。
疲れがたまっているのかなぁ・・・ということで、寝る!


  2005/03/25

7時起床。

9時ころサラから電話。
車で迎えに来てくれてるとのことで、下に降りて美術館へ。
ワシントン州から来たサラは、飛び込みの元オリンピック強化選手。

ハワイアン作家とのコラボ展示になる小屋が!
床と屋根以外はほぼ建て込みが完了している。

額入りのドローイングと水彩を展示。
ほんとに今回の展示は早く進んでいる。

大きなバンの後ろに転がって昼飯のために街へ向かう。
HIDE chanという日本食の食堂。
まさに食堂ってかんじの店で、これなら一人でもこれそうだ。
客もホノルル在住の日系人のお年寄りが多い。
カツ丼食って腹一杯で美術館に戻る。

午後からは97枚のドローイングを貼り始める。
これが終われば展示は完了だけど、今日中には無理かな・・・

45枚貼り終えたところで時間切れ。
あとは明日ということでアカデミーで始まる『Rice Planet』という展覧会のオープニングに行く。
着いたらトレイシーがカウンターで飲み物を配っていて、さっそくキリンビール。
寿司もあって、来てよかった~~~~~~~と心底思うのであった。
『Rice Planet』の他にNeo Rauchの展覧会もやっている。
しかし展覧会は適当に観て、マイケルやジェイソン、レイたちと飲んで語り合う。
・・・と言っても英語・・・むずかしいがや・・・・

結局、灯りが消されるまでいて、レイに送ってもらってホテルに戻り寝る。


  2005/03/26

朝8時45分、ジェイソンが迎えに来てくれて、彼の愛車Ford・Futuraに乗って美術館へ。
今日の目標は、ドローイングを貼り終わることと、ハワイ小屋を完成させること!

ドローイングを貼っていき、ラストの1枚となったところで館内に流してもらってるラジオからGREEN DAYのTime of your lifeが・・・・・・・・・・
曲の終わりと同時に貼り終わって、なんだか幸運が待っているかんじがしてきた。

昼飯はインド料理を食いに行く。
飯から戻るとシンシアが覗きに来ていて、彼女が貼り忘れてた1枚を発見。
それはSocial DのBall&Chainでした・・・

ジョンも娘と息子を連れて覗きにきて、子供たちにたのまれてBig Puppyの前で記念写真。

そうこうしているうちに小屋も完成目前。
アヤがサンドウィッチを持ってやって来て、すこしブレイク。
今回の展示はスタッフがほとんど日系人で、とてもアットホームなかんじだ。
会話は英語だけど、とにかく彼らはよく気がつくので、痒いところに手が届くかんじ。
この美術館で行なわれた展覧会で一番の展示!とみんなから言われて・・・・嬉しい~~~。
9時前くらいに小屋も完成して、みんなで乾杯!
ジェイソンにホテル近くまで送ってもらって『なかむら』で味噌ラーメン食ってホテルへ戻る。

  2005/03/27

リュウタ+アヤと一緒にドライブ。
それにしてもハワイは緑豊かな島々だ。

ハワイ大学の美術学部ものぞいてみる。
アトリエを少し回ってみるが、アメリカの大学というよりは日本の美大に近いかもしれない。

リュウタ邸で日本から持ってきたビデオ『サラ、いつわりの祈り』を観る。
JT LEROYの原作をアーシア・アルジェントが監督したやつだ。
アーシアは映画の中でサラも演じていて、その演技はまったくパーフェクト。
サントラはソニック・ユースにRANCIDのティム・アームストロング。
『誰も知らない』にも似た悲痛な映画だけども、観終わった後にはある種のルサンチマンがある。

夜はダイエイに行って『イカの塩辛』などを買い物。
リュウタ邸に戻って、ご飯+味噌汁と食うが・・・・・・美味いでかんわ~。

  2005/03/28

朝9時起床。

ワイキキを散歩。
アディダス74年モデルのリプロダクションのスニーカーを買う。
色は黒に黄色の3本線。
そして『なかむら』で冷やし中華・・・

夕方5時から美術館でハワイ小屋の中の展示。
けっこう時間がかかるけど、思うように展示は進む。
それでも展示終了して時計を見れば11時30分。

帰りはリュウタに送ってもらい、途中ダイエイに寄っておもちゃのウクレレを買う。
それにしてもダイエイ、24時間営業とはスゴイ。
このウクレレも小屋の展示に付け加えよう。

  2005/03/30

ハワイ・・・こんなにもメイン・シーンから遠く離れて・・・
ちょっとレベルは低いけど・・・アーティストは純粋で欲が無く・・・
なんか、この島の中だけがこの世だったら、とても幸せなんだろう。

ハワイの次は、アーティストの欲が渦巻くニューヨークか・・・
きっとみんな人参を鼻面の前にぶら下げられて、鼻息荒くしてるんだろう。
とにかくギャラリーを探して、自分に幸運が舞い込んでくるのを待っているんだろう。

このハワイでジェイソンやリュウタたちに会えたのは大きな大きな収穫だ。
メイン・シーンから遠く離れていても、純粋に制作をしているその姿は自分なんかよりもよっぽどアーティストだ。

ワイキキ・ビーチから少し離れれば、観光客にはわかんない秘密の宝がたくさんころがってるんだぜ。

  2005/03/31

オープニング。

なんかよく実感がわかないけど、これでUSツアー個展もおしまい!
いろんな街でいろんな出会いがあって、それはアート・シーンとは関係ないけど、僕の個人史に大きな跡を残す。

アーティストとかギャラリーとか戦略とか欲とか、そんなことなんて考えてない。
たとえば小山さんはジェイソンに「紙にじゃなくてもう少し大きなキャンバスに描けばいい・・・」とか言うけどさ。
ジェイソン、君は、売るために、売れるためには描かない。
自分のやりやすい方法で描くだけだ。
それでいいんだし、それが僕を感動させる。

世の中の、大きな都市に住む、多くのアーティスト。
みんな、お声がかかれば、すぐにでもやりたがる。
あっちの水は甘いぞ、こっちの水も甘いぞって。
そんな考えが悪いとは言わないけど、いつのまにかそう考えてしまっているのはどうかな。

最近、自分がそんなシーンの中にあるギャラリーで展示することに、戸惑いを感じ躊躇するのはそういうことなんだろう。

5日後にはニューヨークか・・・
大きな大きな、そして小さなニューヨーク。
もうちょっとここにいて、制作したいなぁ・・・
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# by ynfoil | 2015-03-26 04:21 | 日記 | Comments(0)

10年前の今頃

10年前の今頃の日記が面白れ~~~  ので、公開。

2005/03/21~22

午後2時、座敷童、久々の登場!
駅まで迎えに行ったら、変わり果てた箱根ヶ崎駅に驚いている。
樹々で飯食って家に戻れば・・・なんかこの感じ懐かしい~。
今日は、クレート作品に使うドローイングをコピーしてもらうのだ。

ドローイングを選んでる間に座敷童は着々と掃除をしていく。
スタジオがどんどん広くなっていき、冷蔵庫の中の大量の賞味期限切れ食品もきれいになくなった・・・感謝!
そして選んだドローイングをローソンにコピーしに行ってもらい、その間に小皿絵の制作。

けっこう大量にコピーしてきてもらって、今度はそれを切り取る作業をたのみ、僕は制作続行。
座敷童だと別にそばにいても気にならず制作できるなぁ・・・・・・・

そして切り取り作業終了後、座敷童を送りがてら、立川の世界堂にグリッターの入った絵の具を買いに行く。
世界堂で買い物の後、2人で晩飯・・・ハイシライス・・・ハヤシじゃなくてハイシなのだ、これが・・・
座敷童の恋愛話を聞きつつ(でも、なんにもアドバイスできず)ハイシライスを食す・・・美味いのね~。

さて、座敷童と別れて家に戻り、まずは小皿絵の制作続行。
1枚目はわりと冒険した絵だったけど、これはあえて典型的な奈良絵にする。
今回の小皿絵は、絵画作品というよりもクレート作品に組み込まれる要素のひとつなのであんまり描きすぎてもいけないし。
絵を描きつつも、クレート作品用の小物も制作。

色鉛筆、ゴミ、世界堂の袋、カロリーメイトにタバコの吸殻・・・
そして小さなマスク2点はまったく手付かず・・・

そしてまた朝が容赦なくやってくるのであった・・・
あ~体力の限界・・・・で、川島に電話して森美術館まで送って行ってもらうことにする。


ヘロヘロの状態で会場に入ると大皿絵と再会。
さぁ!展示開始だ!
まずは大皿絵『Acid Rain』を壁に高く掲げるように設置。
それがいい感じに見えるようにフェイククレートを置いてみる。
向かって右に1個、左に2個重ね。
そしてそれぞれの上に載るクレートの中に3.3分の1の部屋を設置。
まずは瑞穂アトリエ部屋の床を汚しにかかれば、眠気も吹っ飛ぶ。

ミニドローイングをミニテープで貼って、床にゴミや吸殻を散らす・・・ううう、楽しい。
ハピネス・ポスターのミニも虫ピンで留めて、ミニ段ボール箱の上にミニ色鉛筆を置く・・・やっぱ、楽しい。
典型的な奈良絵の小皿絵を正面の壁に固定~。
最後に三角天井で蓋をすれば、あっという間に完成だ。

2個目のミニ部屋はキレイな新居風で階段付き~♪
とりあえず小皿絵を設置してミニベンチを置いてみる・・・いい感じ!
しかしミニマスクが完成していないので完成は出来ずじまい・・・
とにかく未完成のミニマスクを壁に当てて位置だけは決定。
これから速攻で帰ってミニマスクを完成させねば!

・・・しかし美術館を一歩出ると猛烈な睡魔に襲われるのであった。
乗り過ごしちゃいかん!と電車の中でも座らずに立ったまま。
それでも何度か不意に意識が遠のいて、極楽へ昇天しそうになる。
もし自分で運転して来てたら、帰りは確実に途中で車停めて仮眠してなきゃいけなかった・・・川島よ、ありがとう。

家に帰り着けばもう10時・・・ここで、やるか寝るか!と思案・・・
結局、とにかく寝ることにする。

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2005/03/23

午前3時30分起床!
体力、気力もかなり復活している感じ。

ミニマスクを磨き、肌の色を塗るが、途中で色を全部洗い流して再び磨き。
気がつけばもう6時・・・完成させて森に持っていって、それから成田・・・間に合うのか?

顔の色を仕上げて、今度は眼と口。
さらに青いボンド水で染めた布を貼っていく・・・8時。
それと同時にハワイ行きのパッキング・・・

ドライヤーで乾かしてなんとか完成に持ち込み、森美術館へ。
ミニマスク2個を設置して、なおかつ大皿絵『Acid Rain』をグリッター絵の具を使って描き足し、完成へ。


夕方、成田を無事に飛び立てました~~~~~。

機内はガラガラで5人席を独占状態で、すぐに横になって涅槃に突入。
熟睡のあまり機内食を逃したようだけど、気がつけばもうホノルルまで1時間。
ぐっくり寝たけど、まだ23日だっていうのが嬉しいっす・・・しかも朝。

飛行機を降りれば、そこは常夏、ココナツのハワイが快晴で迎えてくれる。
ワイキキ行きのシャトルバスでホテルへ。

Waikiki Parc Hotelへチェックイン。
部屋は2220号室で、ベランダからは海~。
前回は駐車場とかしか見えなかったもんな・・・今回はガラガラの飛行機といい、なんかついてるかもしれん!

部屋に備え付けのCDプレイヤーで、米子ナイトCDをかけながら荷物を整理。
ほどなくマイケルから電話があって、ホテルに迎えに来てくれるとのこと。

マイケルの赤のトヨタクーペに乗って美術館へ。
途中スーパーに寄って寿司パックと水を買う。

小高い山の中腹、緑に囲まれた高級住宅街にホノルル現代美術館はある。
美術館に着けば、庭にはすでにでっかいパピーが!
中に入ると作品も開梱されて所定の場所に並んでいる。
小屋シリーズの一環、ホノルル小屋も組み立ててはいないが、予想通りに出来ている。
ジェイソンが嬉しそうに迎えてくれて、小屋作りの経過を説明してくれる。
この小屋の中ではハワイの作家たちと一緒にグループ展示するのだ!
クリーヴランドからはアンじゃなくてレイがやって来ている。
このUSツアーで、ずっとコンディションチェックをしてくれてたアンに会えないのは残念だけど、レイにまた会えたのも嬉しいことだ。

さぁ!USツアー最終の地ホノルルでの展示開始!
と、いきたいところだけれど、まずは予定の展示位置で本当にいいのかを確認。
案の定、実際の作品を前にして多少の変更を考える・・・
しばらくするとリュウタとアヤもやってきて・・・なんとアヤのお腹はパンパンで、3週間後にはベイビー誕生だそうだ。

そして昼飯の時間がきて、ベトナム料理を市内に食いに行く。
なんかわからないけど進められるままに牛肉のレモンなんとかをたのむ。
運ばれてきたその量の多さに、やっぱりハワイもアメリカンサイズなんだな~と当たり前のことを思うのであった・・・・

昼食後、美術館へ戻って作品の展示位置を今一度確認。
そして夜はリュウタ邸で晩飯を食う約束をしてホテルへ。

ホテルに戻れば、あんなに飛行機の中で熟睡したのに強い睡魔が・・・・・・・

夜7時、マイケルがフロントから電話をくれて起床。
眠い眼をこすりつつリュウタ邸へ。

晩飯は母の味、日本的カレーライス!
そういえばここ数日ろくなものを食ってなかったので、嬉しくておかわり。
デザートはユーハイムのバウムクーヘン・・・ああ~サティスファイ!
そして、ハワイ大学でのレクチャーの打ち合わせをしつつ語り合ってたら・・・もう12時。

マイケルにホテルへ送ってもらって寝る・・・もちろん熟睡・・・といきたいとこだけど、妙に気が高ぶってしまいワインを飲みだすのであった。
が、やっぱりすぐに眠くなって2時過ぎにはベットへ。

Good Night Honolulu.
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# by ynfoil | 2015-03-22 02:23 | 日記 | Comments(0)

去年の1月の日記を読む


1年前の自分だけど、今の自分よりもずっと良い。
悔しいくらいに、自身に向き合ってる。

戻れるとこまで戻ってから、助走をつけてスタートするんだ。
どんなに歳をとって経験積んでも、そういうことの繰り返し。
三歩進んで二歩下がり、やっと一歩の前進。


2014/01/04

こうして絵を描きながら、その合間に机の前に座って日記も書いていると、
ここがドイツ生活からの延長線上にキチンと位置しているのだということが感じられてくる。
途切れ途切れになっていた自分の足跡が、時には近道、時には遠回りしてきた自分の足跡が、繋がっていく。

ツイッターとは違って、日記にはちゃんとした土台がある気がする。
どんなに悩んでも、なんだか地に足がついていると思えるのだ。

今日が良い日なのかどうかは窓の外の話で、僕はこの四角くて白っぽい部屋で描きかけの画面と対話する。

いつまでも情けなくなるほど青っぽく、年相応に大きく構えることもできず、
小さなことで悩み苦しみ気にし過ぎて、ちっぽけなままでいる。
誰もわかっちゃくれないと、諦めながらも目に見えない誰かを信じている。

だがそれは、自分が望んでいる生き方なのだ。
あの頃の自分たちが親しみを持って憧れている生き方なのだ。
悩み苦しむことが幸せであるのだ。

喉元まで弱音が上がってくると、それをグッと飲み込むのだ。
決して吐き出すことは無いから、何度でも弱音は上がってくる。
それでも吐き出して楽になることは選択しない。
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# by ynfoil | 2015-01-30 00:52 | 日記 | Comments(0)

アウシュビッツ解放から70年

昨日は、アウシュビッツの強制収容所がソ連軍によって解放された日だった。
ドイツの新聞をネットで巡ると、いろんなことを書いているが、そのどれもが『アウシュビッツを忘れない』に集約される。

過去の日記を引っ張り出して、自分がアウシュビッツに行った日の記述を見つけた。
ちょうど、日本の現代美術展のためにクラコウに来ていたのだった。


2000年10月5日の日記より

朝食後7時35分ICでクラコウへ出発。
2時間30分かけてクラコウへ。
ワルシャワからの車窓からは霧の平原が続く。

クラコウの駅は新しくなっていた。
前にドロータと来たのは6年前かな・・・
クラコウ観光を後回しにしてアウシュヴィッツへ。

アウシュヴィッツ、ビルケナウを回る。
展示されてるものよりも、塔の上からみた収容所の敷地の大きさがリアルだ。
コルベ神父の亡くなった部屋を見た。
いろいろと思うことが多すぎてふるえるばかりで、今日は上手く書けそうにない。

クラコウに戻りコルベ神父のいた教会にも行ってみる。
聖フランチェスコも訪れたところ。
古い大学ではコペルニクスやヨハネ・パウロ二世も学んだとのことだ。

アルトールやドロータと来たポーランド旅行の思い出が、頭の中をかけめぐる。

明日、オープニング・・・・



 ・・・・なんだか、昔の日記が感慨深いので、もう少し引用してみる・・・・


  2000/10/06

オープニングはすごい人。老若男女いりみだれてる。
しかし恥ずかしいので、自分の部屋にはいないことにする。

帽子をかぶったかわいい娘発見!と、思った瞬間その娘にサインを求められ感激。

杉戸が頭痛でホテルに帰ったので、自分も2次会参加をやめて戻る。

もしかしてこの展覧会はポーランドの人にはキッチュに映ったかもしれない。
でも関係ないや。もうそろそろ日本に帰って制作したい。

  2000/10/07

朝食後ギャラリー小柳の木俣さんと須田とでアルトシュタットを散歩。
小山さんと杉戸が帰ってすこし寂しい・・・
城壁近くの不思議なお店で変な小物を発見。帰るまでに買おう。

ひとりで歩いて美術館まで行く。約50分。
途中の店でマトリョーシュカ2体とコマ4個を買う。
街は歩かなければ絶対わからない。小路にはいると子どもたちが元気に遊んでる。

今日は宮島+笠原+村上レクチャー。
宮島さんはヴィデオを多用しながら英語で話す。ヴィデオがかっこいい。
笠原さんの話はアメリカでもまれて洗練されているし、英語がスゲェ~上手い。
村上さん、いつもより緊張している。しかしわかりやすく説明していく。
3人の話はそれそれにしっかりしていて学ぶところが多い。

夜、ツバメで日本食。カツ丼と茄子田楽・・・美味いが量が多い。

ホテルに戻ってコーラを飲んで即寝。


  2000/10/08

ワルシャワ最後の朝。ミューズリとフルーツでいつもの朝食。
村上さんとオールドタウンを散歩。
昨日発見したあやしい土産物屋で、十字架を5個も買ってしまう。
第三帝国の10ペニヒ硬貨も1ズロチで買う。
ズロチはポーランドのお金の単位だけど、小山さんはズベータって言ってたなぁ。
村上さんもおみやげをかなり購入。

路上に店を出してるおじさんからサンタクロースのマトリョーシカをさらに購入。

ホテルから村上さん+笠原さんとタクシーで空港へ。
コーヒー+ケーキでズロチを使い切る。
笠原さんがゲートへ消え、村上さんが消え、ひとりぼっちになる。
16時45分発ミュンヘン行きを待ちつつ、タバコをふかし今回の旅を思う。
展覧会よりも、強制収容所跡を見れたことが一番の収穫かもしれない。

18時過ぎミュンヘン到着。’83年以来のミュンヘンだ。
ミヒャエルとアンドレアスが迎えに来てくれている。
夕暮れの中市内へ向かう。
彼らのニューギャラリーはアルテピナコテークのそばだ。
中庭に面していて、広いガラスのドアがある。
改装はほとんど終わっているけど、オープンは11月末とのこと。

ギャラリーでシュナップスをぐっと飲み、街中へ!
『庄屋』でカツ丼・・・このところ日本料理はいつもカツ丼だな・・・
そしてホフブロイハウスへ行く。
気分は観光客。一番量の少ない白ビールをたのむが、それでも0.5リットル。
初めて来たけど、やっぱし観光名所はそれなりにいいもんだ、と思う。
しばし楽隊の演奏と客たちの合唱を楽しむ・・・がすぐに飽きた・・・・

アンドレアスの家に行って寝る。


  2000/10/09

朝9時起床。コーヒーとパンを食べて街へ出る。
ミュンヘンはワルシャワより寒い。
古着屋でコートを買う(70マルク)・・・んで、あったか~~~~い。
市庁舎前の広場で、仕掛け時計を見る。
鐘が鳴り響き、カリオンの旋律とともに人形が動き出した。

HAUS DER KUNST に行き展覧会を観る。
『Die Dinge』と題された展覧会はよかった。というか、会場構成が横浜に向けて参考になる。
なんか最近はいつも会場構成をよく観察していると思う。積極的になっている。
そういえばプレッシャーもなくなってきた。好きなことをしてるんだから当然と言えば当然だけど。
ソフィー・カル展は・・・僕にはイマイチ。
しかしこの建物、17年前に来て、その時はキルヒナー展を観て感動したな。
ミュンヘンオリンピック後の選手村を改造したユースホステルに泊まった・・・
工科大学の学食で昼飯食った・・・ヨーロッパでマックに初めて入ったのもこの街だ。

アカデミーにも行ってみるが、誰も知ってる人がいないので校内をぶらぶらしただけで終わる。
学校の中を歩いていると、あのドイツに来たばかりの不安な気持ちを思い出す。
基本的に人間自身はそんなに変わる事はないんだ。
どんなにキャリアを積もうとも変わらないものを持っていたい。
最近急に、作品だけではなく僕個人に対する否定や肯定を聞く事がある。
現実に物を創っていくことの厳しさも知らず、簡単に否定したりする奴らに言ってやりたい。
「世界に向けて書いたことがあるか?」「自分が大きな世界の一員だと考えたことがあるか?」
ああ、また嫌な事を思い出してしまう。

僕は思う。知らないうちにここに立っていただけだ。
目的や野望があったわけじゃない。
あいつらの勉強不足な頭にはうんざりするぜ!

ギャラリーに戻って壁塗りの手伝い。
そして晩飯は『のみや』!日本食!巻き寿司と焼き鳥の店。
「奈良さん!」と声をかけられ見れば、なんとナカジ!
今までドレスデンに居て、今学期からミュンヘンのアカデミーに通うとのこと。
びっくりぎょうてんの介。
腹一杯食ってアンドレアスのとこに戻り爆睡・・・・・


  2000/10/10

今日は1日中ギャラリーの地下のパテ盛り+壁塗り。
ここはヴィデオ専用の部屋にする予定だ。
天井を塗るのがちょいときついが、なんとか夜8時頃には塗り終わる。
久々の完全労働日。

一階がメインギャラリーで、地下が映像専門のセカンドギャラリーと倉庫。
11月末にオープン。

ミヒャエルの家でシャワーを浴びて(髪の毛も服もペンキで真っ白だった)また『のみや』へ。
今日はアンドレアスの友だちがバイトで働いてる。
焼き鳥メニューの中の『たこ』が、けっこう美味い。
ざる蕎麦も食う。ここんとこずっと日本食だ・・・・が、飽きない。


  2000/10/11

ドイツ奈良本のミーティングのためミヒャエルとニュールンベルクへ。
車中シュテファンのテキストを添削するが、ドイツ語の辞書を持ってないので慣用句や難しい単語にかなり苦労する。

ミーティングは無事終了。
本の中のどこにテキストを入れるかだいたい決まる。
日独英のトリリンガルなのが難しい。
日本語のレイアウトだけは日本でやらなくちゃいかんな。
しかしデイジーを入れ忘れているのが発覚。
明日スライド送らなくちゃ。

帰りの車中、自分のバックグラウンドをミヒャエルとお互い語る。
家族や育った環境のこと。
やっぱしドイツ語は僕にとって第二の言語だと思う。
話してるとどんどん単語や言いまわしを思い出す。
ギャラリー・ミヒャエル・ツィンクは僕とともに始まったようなものだ。
僕とギャラリーが歩く道程は同じ。生命共同体だ。
村上さんが小山さんを生命共同体と言ってたのもうなずける。

ミュンヘンの駅からギャラリーまで地下鉄を使わずに二人で歩く。
僕はギャラリストを裏切らないし、彼も僕を裏切らない。
そんなことを今更ながら痛感して胸が熱くなる・・・・

真夜中のギャラリーでウォッカで乾杯。
アンドレアスのとこに戻って寝る。


  2000/10/12

昨日クラウディアのおばあさんが作ったケーキとコーヒーで朝食。
クラウディア、すげぇめんこい・・・・生物学科の1年生。

アンドレアスとギャラリーヘ行くと、ボルドーに出した絵が帰ってきていた。
久しぶりに見たら、絵を描いたケルンの部屋を思い出す。
午後からアルテ・ピナコテークとノイエ・ピナコテークに行く。
14~15世紀のイタリア絵画はやっぱし良い。
ジョットやフラ・アンジェリコに感動する。
ルネッサンス以前の絵画が好きだ。

ゆっくりと街の散歩。
人口170万(多分)、面白そうな店もけっこうある。
2、3のギャラリーを覗く。
カレン・キリムニクをやってた、シュプルート&メージャースのスペースがとてもきれい。

ドイツ奈良本のタイトルを『Lulluby Supermarket』にすることにした。
サンタモニカ美術館での個展と同じタイトルだ。

飛行機は明日朝11時発。
アンドレアスはレーゲンスブルクに帰ったし、クラウディアもどっか行くと行ってたし、明日起きれるか心配になってたら・・・・目覚し時計を発見!
なんとか起きれそうだ。


 2000/10/13

誰もいない家の中、8時前に目覚める。
シャワーを浴びてコーラを飲みつつパッキング。
鍵をアンドレアスの部屋に置いてドアを閉める。

地下鉄と電車を乗り継いで飛行場まで40分。
11時ミュンヘン発フランクフルト行き。

フランクフルトで成田行きに乗り換える。
日本には明日朝7時30分着の予定。

時代精神とダンスはしない。
時代精神を越えて向こう側にいかなきゃ。
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# by ynfoil | 2015-01-28 23:28 | 日記 | Comments(0)

もうすぐ沖縄

沖縄行きが近づいてきている!

美術館の近くのホテルは満員で、どっかの港近くに泊まることになった・・・

ワタリウムも、展示する写真は決まっていて、展示に間に合うようにプリントされてくる予定。

自分にとって、写真は極めて集中できる表現方法だ。
撮られたものは、既に記録されたものであり、そこから逃れられない。
いつも、観ることとシャッターを押すことを、ミューズから試されている気がする。
写真は、絵と違って、完成までのプロセスの間に試行錯誤する時間がほとんど無い。
才能も努力も1枚に集約されてしまうことが多く、厳しい表現方法だ。

絵はその気さえあればだけども、消し去り、最初から描き始めることがいつだって可能だ。
そして、画面上で、集中する部分は常に移動して、時間をかけて完成にもっていくことが出来る。

しかし、どっちにしても、まぐれや運は一時のことで、続ける中で本性が現れていく。
それはどんな分野でもそうなんだと思う。

沖縄で話すことは、まだまだ熟考段階だけど、北の感性について話すことは決まっている。
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# by ynfoil | 2015-01-06 06:17 | 日記 | Comments(0)

 ☆ メリー・クリスマス ☆

今日の夜は、味噌煮込みうどん!  夜食は、シュトーレン!  飲むのは、農家の嫁(焼酎)!  クリスマスだなぁ・・・?

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# by ynfoil | 2014-12-24 22:28 | 日記 | Comments(0)