奈良美智の日々

2012年 12月 19日 ( 1 )

2012年 12月19日

僕の絵がジャケットになった、あがた森魚さんのニューアルバム『ぐすぺり幼年期』を聴いている午前6時過ぎ・・・あ~もう朝がやって来ている。2012年も、カレンダーを見れば残すところ2週間もないじゃないか~!きゃい~ん!

・・・今年は、なんと言っても久々の美術館個展があって、それは夏の横浜から始まって、今は青森県立美術館で開催されてるのだけれど・・・夏は取材で忙しかったなぁ・・・。たくさんあった取材依頼を両手の指で数えられる程度にした。あの2006年、みんなで作ったA to Z展の時は、自分ひとりの展覧会ではないという意識から、山ほどの取材依頼すべてにニコニコ笑顔で答えたのだけど、今回は自分個人の展覧会なのだし、開催前の取材は全て断った・・・とは言っても、大手テレビ局主催の24時間テレビのTシャツを作ることで、それに関する取材は最小限で受けて、あえて言えば、それが個展の前宣伝にもなったのだろうかと思う。

大手テレビ局に関与することは、基本的には本意ではないのだけれども、そのおかげで、僕を認知する人々は増え、反原発のデモで掲げられている『NO NUKES!』の女の子の絵の作者であるということも知られただろう。それは僕自身が、どうだこうだと言われる以前に、大きくひいたところから見れば良かったのだと自分は思っている。

テレビ局と言えば、制作風景を撮りたいというオファーを断ったためなのかどうかはわからないが、NHKの日曜日の美術番組では一切紹介させてもらえなかった・・・地方に住んでいて、テレビを情報元にしている美術愛好家の方々には申し訳ないと思っている。しかしながら、横浜個展は16万人以上の観覧者を数えて、美術館側にすれば成功だったのだと思う。もちろん、僕自身もそれに対して嬉しくないわけがない・・・嬉しい~!Yeah~!

自分にしてみれば、横浜を経由して、現在開催中の青森県立美術館での展示で、やっと冷静な意識での会場構成が出来た気がしている。そして、同時に十和田市現代美術館で開催されている『青い森の ちいさな ちいさな おうち』展での、過去作品の展示が出来たことも嬉しいのだ。

十和田と言えば、『青い森の ちいさな 美術部』だ。部員を10人募集して、結局は6人を選んで始まった、美術部。初めて会った6人と、2回にわたる合宿と展示作業を通して、僕はやっと部長の意識を持つことが出来た気がする。今現在(来年1月14日まで!)展示されている彼らの作品を観ると、この美術部を企画して本当に良かったと思わざるを得ない。良かった~。

後から続いてくるみんなに、ちょっと先を歩く者として、言いたいことはたくさんある気もするし、それは実際に会ってみて、言葉や会話ではなく、自分の姿勢を見せることで、言葉に代えてみたいとも思う。今回の美術部で、彼らはどんなふうに僕のアドバイスをキャッチしたのだろう。もしかしたら、何にも伝わっていないのかもしれないけれども、僕自身においては、彼らの展覧会に挑む姿勢が充分に明日への活力になったことは確かなのだ。

たくさんの応募者の中から選んだ6人は、これからも見守っていたい6人なのだ・・・と思うのであった。

もっと、言いたいことがある。もっと、厳しく言いたいことがある。もっと持ち上げて、大空に羽ばたかせたいと思ったりする。でもまぁ、それぞれの気持ちしだいだよな。

さてさて、自分はどうかと言えば、小山さんのギャラリーから飛び出して、自分の事務所を立ち上げた。まぁ、インディペンデッドってことだ。作品管理も自分でやるのだ。今のとこ、スタッフはボンコとはまちゃんの2人だけだけれど、にんちゃんも手伝ってくれるだろうし、希望的観測では荒木くんも手伝ってくれんじゃないかなぁ~~~と思っている。

まぁ、どっちにしても、今は5月のニューヨークPACE Galleryでの個展(10 may~29 June)に向けて、絵画作品を描くべし!!!・・・と言ってみても、明後日あたりからの開始だけど・・・
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by ynfoil | 2012-12-19 07:15 | 日記 | Comments(0)