奈良美智の日々

去年、アメリカのアート雑誌だったか新聞だったか・・・のQ&A

インタヴュー自体は去年の暮れ頃だと思うけど、心の声を(かっこ)で追加してみた。

1. Much has been made about your art being about your own unhappy childhood; you have said they are largely self-portraits. Why are your subjects primarily girls?
作品は不幸せであった幼少時代を表しているものだという話は良く聞きます。作品の大体は自画像だ、と奈良さんはおっしゃいましたね。なぜほとんどの被写体は女の子なのですか?


まず、僕の子ども時代が不幸だったと自分自身で思ったことはありません。ひとり遊びが得意で、動物たちとも話が出来、空想力や想像力に富んでいたと思います。大人の眼には寂しそうに映っても、その被写体が寂しいと感じているかどうかは疑わしいものです。僕がよく言うのは「他者から見れば、孤独に映るような子ども時代」であって、自分にとっては、毎日友だちと遊ぶよりも、必然的に内なる自分と会話し、感性を育んだ子ども時代です。また、方法論ではなく感性に沿って生み出される作品はすべて自画像といえるのではないでしょうか?人は見かけで物事を判断しようとする傾向があります。そのような人には描かれているものが「女の子」に見えるのでしょう。僕自身は、女の子を描いている意識はないし、男の子でもなく動物でもない。あえて(僕の嫌いな)カテゴライズすれば、「中性的であるところの子ども」と言えます。つまり、僕は「女の子を描こう!」と思って作画したことはありません。

(んなこと、ど~でもいいだろ~。自画像が女の子だと変なのか?心の自画像だってばぁ~。似てないと自画像って言っちゃダメなんかよう?)



2. Can you describe your work process? How, for example, did you come to make "White Ghost" for Park Avenue? Were you more concerned with the physical site, or did the street's storied wealth and status come into play for you?
制作過程を説明してください。例えば、どのようにパーク・アベニューの「White Ghost」をつくられたのでしょうか?物理的サイトを重視していましたが?この道路の名高い富や地位などは関与したでしょうか?



歴史的に見た場所については特別に考えていませんでした。道路の幅と設置される花壇の幅との対比に対してのモニュメントの高さを物理的に考えました。また、ビルに囲まれて交通量も多いごちゃごちゃした都会の道路に設置するとのことで、色もフォームもシンプルにしたつもりです。目玉が無いのもそんな理由です。意味的な場所との関わりや、何かを見つめる・・・みたいなことから遠ざかって、幽霊のような不確かな存在にしたかったのです。

(あ~説明するのかったりぃ~~~。フィーリングだ!フィーリング!)

3. How does music influence your work?
音楽はどのように作品を影響しているでしょうか?


それは、秘密です。が、わかる人にはわかる暗号のような形で反映されています。音楽を愛する人にのみ答えたいので、ここでは言いません。

(秘密でいいじゃん!)

4. Roberta Smith of The New York Times compared your show at the Asia Society to a village. Was that your goal?
ニューヨーク・タイムズのロベルタ・スミス氏はアジア・ソサエティーの個展を「村」に例えていました。これが奈良さんの目的でしたか?


僕にとって彼女の批評は、とても新鮮であり、うまく物事を説明できない(それゆえ絵を描く)自分の想いと、作品から派生する事象を正確に言葉に置き換えてくれました。しかしながら、展覧会自体に対して僕は目的意識を持ちません。彼女が「村」に例えたのは僕への配慮ではなく、オーディエンスへの配慮です。

(自分は目的なく作ってるんだってばぁ。自然に出来てきて、そうなっていくんだってばぁ。でも、ロベルタがすごく良く書いてくれてうれしかった超。「美術だけじゃなくてロックも勉強しなきゃ」って彼女言ってた。抽象表現主義が専門で、NYでの最初の個展の時から、絵の内容よりも画面の見え方について書いてくれてた。旦那さんも有名な評論家だけど、作家にとっては彼女の書く評論の方が染みるはずだ!と僕は思ってる。)

5. You started as a painter. What drew you into sculpture and installation?
元々は画家でしたね。なぜスカルプチャーやインスタレーションに興味を持ったのですか?

もともとは画家でもありませんでした。立て続けに絵を見せれば人は『画家』と言い、スカルプチャーを発表すれば『彫刻家』といいます。人はどうしてカテゴライズしたがるのか不思議です。

(・・・絵本作家でもあるぜ!そう思ったことはないけど。)


6. Why do you blog and twitter?
なぜブログや Twitter を書いているんですか?


わかりません。ブログはあんまり興味がないので更新の速度が遅いです。Twitterは誰もが始めるのと同じ理由でしょう・・・どんな理由かわかりませんが、みんな理由なく始めてるんじゃないかな?つぶやいてみたい・・・と。

(こうして、心の声を言えるからだ!)



7. Many artists are weary of achieving a certain kind of celebrity, but you seem to actively court your fans. Why?
多くのアーティストはあるタイプのセレブになる事を警戒していますが、奈良さんは積極的にファンを招いているようですね。これはなぜですか?


わかりません。けれども僕は自分から宣伝するようなことはしない主義です。実際、ここ5年間で僕のスタジオへの取材は全て断っています。Twitterではつぶやきますが、自分のいるべき場所は知っているつもりです。

(記者やジャーナリストや仕事で出会う人たちよりも、純粋に作品を観に来てくれる人たちが大切で、ストレスためながら取材受けるより、自由に発言できるし、届くからだ!)


8. You said recently that you did all the real work at the Armory before your fans were allowed in each day at 4 pm. If that was the case, why did you have the "open studio"?
最近の発言で、ファンの方がアーモリーに来る4時の前に本当の作業をしていたとおっしゃいましたね。そうならば、なぜ「オープン・スタジオ」をしたのですか?


『オープンスタジオ』とは作業する場所を見せることであって、作業する姿をみせることではないと思っているからです。人に見られて作業に没頭できるほど自分はプロフェッショナルではありません。オープンスタジオは美術館側からの提案であり、美術館内では規則のため大工仕事が出来ないので、アーモリーを使わなければいけませんでした。アーモリーを使用する代償としてのオープンスタジオでした。

(嫌だったけど、ほんとに観たい人たちも来てくれたと思うから、やってよかったけど・・・)


9. Why do you think most American and European artists are hesitant to do commercial projects, fearing that they will be seen as selling out, but you make all kinds of merchandise?
奈良さんは多くの商品をつくられますが、アメリカやヨーロッパのアーティストの大半は商業的な企画に対して、「セルアウト」(裏切り者)になることを恐れてためらいます。これはなぜだと思いますか?


僕は自分を裏切り者だとは思ってもいないし、自分がやりたいものだけを選んできたつもりです。有名な企業やデザイナーからのオファーは「有名」ということで断っています。また、たくさんのアーティストの作品イメージを使ってグッズを作りまくっている業者とも仕事はしませんし、特定の企業のためのCMに使われることも断ります。しかし、中国などでフェイクのグッズがたくさん生産されているので、質問された方はそれも僕のグッズだと思っているのでは?そして、いつも不思議がられるのですが、今まで一度もそのような業者を訴えたことがありません。自分の本業は、あくまでも絵を描くことです。その絵の制作に妥協するようになった時こそ、絵を裏切った正真正銘の「裏切り者」になるはずです。

(実際の話、グッズや画集がバカ売れしても、森子が売れて得る収入のほうが、めっっっちゃ多いのだ!でも、本物の作品を買えないほんとのファンのためにグッズや本を作るのだ!本物買っても、倉庫に眠らせたまんまだったり、高くなったら売ったりするような人たちよりも、ほんとに好きな人たちの本棚に自分の画集があるほうが、目には見えない本物を買ってもらってる気がする)


10. Do you think critics who call your work "cute" are missing the point? Do you see your work as dark?
奈良さんの作品を「かわいい」(cute)と呼ぶ評論家は全く理解していないと思いますか?自分では作品をダークだと思っていますか?


作品はダークでもありCuteな部分もあり、たくさんの感情や印象の複合体です。表面の奥底まで、たくさんのレイヤーがあり、どこまでレイヤーが見えるか、ということを僕は言ったつもりです。かつて「難解」と言われた現代絵画から「難解」と言われる部分をわかりやすくした時、いくつかのフィギアティヴな絵画の傾向が生まれました。そのひとつの表現が「Cute」という言葉と共にズームアップされてきました。「Cute」という言葉を、ひとつの潮流、あるいは文化全体を覆うレッテルとして定着させてしまったのは、批評する側のボキャブラリーの不足にあった、ということを言いたいのです。それはまたオーディエンスにも言えることであり、安易な解釈でシーンに入って行ったアーティストにも言えることです。

(そうそう!ちゃんと答えてる自分・・・)

11. Are you concerned your work is too accessible? Is there such a thing?
自分の作品が観客にとって身近過ぎる、分かりやす過ぎることを心配しますか?芸術に「身近過ぎる」、「分かりや過ぎる」ということはあるのでしょうか?


人は成長とともに鑑賞する眼も変化していきます。昨日見えたものと違うものが作品から感じられるようになったりします。それは歌や小説、映画など人による表現行為すべてに言えることです。「身近すぎる」「わかりやすすぎる」と思われても、それはその時だけの印象にすぎないと思っています。

(それは僕じゃなくて、オーディエンスがそれぞれに思って決めること!自分は知らん!)

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こうして(心の声)とかあると、インタヴューとか苦手で、めっちゃ疲れるのわかってもらえるだろうか・・・

10年以上前、友だちに「雑誌やなんか、メディアに載りたくても載れない人がいるのに、苦手だ、嫌だ、で断るのは失礼だ!」と叱られたことがあった。でも、僕は雑誌に載りたい!と思ってないから苦手なのだ。目的が雑誌に載ることだったら、喜んで、頼んででも取材を受ける!もう良い服着て何でもやっちゃう!・・・でも、僕がこの世に生きていて制作している目的は絶対にそんなことではないのだ。

・・・けど、あおいちゃん(宮崎)や多部ちゃんに会えるってので引き受けることは・・・あるな・・・対談がきっかけでマブダチも出来たしな・・・草間さんも対談で初めて会ったんだよなぁ・・・ある意味、感謝しなきゃいけない!実際いろんなオファー来てるんだけど・・・小山さんやはまちゃんが断ってくれてるんだよなぁ・・・草間さんとの対談も来てたなぁ。頼まれた方が「奈良さんと草間さんが対談したらどうなるのか!って思ってオファーしました!」・・・って、前にすでにやってるんだよなぁ。リサーチしてんのかな?やる気あんのかな?

でも!草間さんに久しぶりに会いたい!小山さん、やってもいいかな?いいよね?
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by ynfoil | 2011-03-11 03:32 | art | Comments(0)